The Japanene Association to Promote Thank You Movement

教育委員会訪問01

大田原市「ありがとう」運動

2016年4月25日(月)、「ありがとう運動」に市全体で取り組んでいる、栃木県大田原市教育委員会のもとを訪ね、「ありがとう運動」の取り組みについてお話をお伺いしました。

マイワーク活動で「ありがとう」

大田原市は平成24年度より、子どもたちの自己重要感を高めるために、市内全小中学校で「ありがとう運動」を行っています。
各学校での「ありがとう運動」の取り組みも様々で、ある小学校では、子どもたちが家庭の中で自分の仕事を見つける「マイワーク(自分の役割を行う)」活動を通じて、家庭で「ありがとうの場」を設置し、家庭でも自己重要感が高まる機会を作っています。マイワークは、普通のお手伝いとは異なり、「自分の仕事」として家庭で行えることを設定し、家庭の中でマイワークを行うことにより、家族から認められる機会になるようです。この小学校での活動が、他校にも伝わり、マイワーク活動が少しずつ地域に広がっているそうです。「やはり家庭が大事です」とおっしゃっていました。

親学習プログラムで「ありがとう」

 平成27年10月から11月にかけて大田原市の11校の小学校で、就学時健康診断が実施されました。子どもたちが検査を行っている時間を利用し、保護者向けの親学習プログラムを実施しました。その中で「ありがとうを言っていますか」という質問項目などを設けたアンケートも行いました。具体的な数値は生涯学習課に、とのことでしたが、この親学習プログラム自体が大変評判がよく、「とてもよかった(70%)」、「まあまあだった(27%)」と、9割以上の参加者(回答数:593人)が肯定的な感想を持ったそうです。普段、子どもを「褒めていますか」と親に聞くよりも、「普段、子どもにありがとうと言っていますか?」と尋ねる方が良いように思いますと話されていました。

入学祝いに「ありがとう」鉛筆

 「大田原ありがとうの会」では、「ありがとう川柳コンクール」を実施し、「ありがとう川柳」を市民から募集しています。ある学校では、学校全体で作品を応募し、作った作品を校内に展示しています。そして、前年度に「ありがとう川柳コンクール」で入賞したものの中から、子ども向けの作品を何点か選び、その川柳を新しい鉛筆に彫り、今年小学校に入学してくる新1年生の「入学祝い」として、全員に「ありがとう鉛筆」をプレゼントしているそうです。「ありがとう鉛筆」で、楽しい学校生活が送れそうですね。

えんぴつ

「ありがとう あふれるえがお きみとぼく」
「ありがとう こころがなごむ おまじない」
「ありがとう ひびくきょうしつ みなえがお」

「ありがとう」ランドセル

大田原市では、現在、小学校1年生のランドセルに、「ありがとう」と大きな文字が入った黄色いカバーを採用しています。
色が目立つため安全で、大きな「ありがとう」の文字により、横断歩道でも大きな声で「ありがとう」と元気に言う子どもたちが増えたそうです。『このように日常的に「ありがとう」という言葉が目に入ることで、子どもたちに「ありがとう」と言う感謝の習慣が身についたように思います』と語っておられました。
ランドセル

今後の「ありがとう運動」

 
大田原市のある学校の文化祭では、「ありがとうの木」を設置し、「実」や「葉」のカードに、「ありがとう」メッセージを書いて貼ってもらい、「ありがとうの木」を作る取り組みが行われました。完成した「ありがとうの木」には、あまりに多くの「ありがとう」メッセージが貼られたため、ご覧のようになりました。
ありがとうの木

 大田原市全体で育んできた「ありがとう」の種が、たくさんの子どもたちのこころに根をはり、大きな「ありがとうの木」となって、大田原市だけでなく、日本中、そして世界中に、感謝の大切さが広がると良いですね。

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